厚労省の特別対策本部で検討 厚生年金基金制度を廃止の方向へ
投稿日:2012年9月28日(金)
厚生労働省は、厚生年金基金等の資産運用・財政運営に関する特別対策本部において、今後の検討事項に厚生年金基金の廃止を含めることを盛り込みました。
厚生年金基金は、公的年金である厚生年金の一部(代行部分)と、企業が独自に上乗せした年金をあわせて運用していますが、運用状況の悪化で代行部分の積立金が不足する基金が続出したため、代行部分を持つことによるリスクが高まり、制度の廃止論が浮上していました。
こうしたことから、確定拠出年金など他の企業年金制度の普及・定着や、被用者年金の一元化の流れを受け、他の企業年金制度への移行を促進しつつ、一定の経過期間をおいて廃止する方針を確認しました。
同省では、新たに専門委員会を設置して廃止に関する具体的な方法について詳細を検討し、来年の通常国会への関連法案の提出を目指しています。