厚生年金基金制度の段階的廃止案 基金から他の企業年金への移行を支援へ
投稿日:2012年12月28日(金)
厚生労働省は11月2日、厚生年金基金制度を10年かけて段階的に廃止する改革案を社会保障審議会年金部会に示しました。
同改革案では、中小企業の企業年金を維持する観点から、厚生年金基金から他の企業年金への移行を支援するため、現行の確定給付企業年金(DB)や確定拠出年金(DC)の枠組の中で、できる限り制度運営コストが低く、また、企業の追加負担が少ない企業年金の選択肢を増やすことや、単独ではDBの設立が困難な中小企業が、基金の解散の際に保有資産を事業所単位で既存のDBに移換し、簡易な手続きで加入することができる仕組みを新たに導入することなどが盛り込まれました。
また、厚生年金代行部分の資産不足の問題については、全額返済しなくとも解散を認める特例を設けています。
同省は、来年の通常国会に必要な改正法案を提出する方針です。